飲食店の店長は休みがないって本当?その理由をわかりやすく解説!というテーマでお話します。
もしあなたが飲食店 店長 休みがない の3つのワードで検索されたのであれば、店長になりたいけど休みがあるの?休みが少ないと言われるのはなんで?というパターンや、休みが取りづらいことに対して解決するためのヒントが欲しいという人もいるのではないでしょうか?
この記事では、店長になりたい人のなぜ休めないのか?を知りたいという疑問に答え、現在店長で休みがない人に向けてどうすれば休みが取りやすくなるのか?について具体的な方法を紹介します。
飲食店の店長は休みがないのが当たり前という時代もありましたが、これからは休みを作って休めるように変えていきましょう。
しっかりと休みを取って、店長のあなたが自分の時間を大切にすることで、仕事をより充実させるためのヒントになれば幸いです。
Contents
飲食店の店長は休みがないって本当?
私がもし、「飲食店の店長は休みがないのか?」と質問されたら、働いている会社によると答えます。
完全週休2日制を導入する飲食店も増えてきましたが、一方で月の休みが6回という会社もまだまだ多いのが飲食業界です。
完全週休2日制を導入する飲食店の多くは、大手の飲食チェーン店です。
上場している会社も多くコンプライアンスの観点からも休みについてはしっかり従業員に取ってもらえるようにしています。
基本的には、お店のマニュアルや仕組み作りがしっかりとしていて休みやすくなっています。
もし休めないような場合でも、近隣店舗からヘルプ社員という形で休めるようにサポート体制を整えていることも多くあります。
中小企業の飲食店では、法令遵守という観点では守れていない会社がまだまだ多くあります。
そういった会社では、休みについては店長に任せていることがほとんどです。
お店が店長が休んでも回せるように教育できていれば休みもしっかり取れるけど、店長がいないと回らないようなお店だと休めないことも多くあるというのが現状としてあると思います。
それでは休みが取れない原因の分析と休みが取れる体制を作る方法を紹介していきます。
まずは休みが取れない原因の分析から
あなたのお店に在籍する社員は何人いるでしょうか?
もし社員が二人以上いれば、一人での運営と比較すると休みやすいと思います。
アルバイトスタッフと比較すると、社員がもう一人いる場合、出勤率は高くなるし、勤務時間も長いので店長業務を教える時間も増えるので責任者として育てやすいですから。
でも社員一人体制だと休みが取りづらくなりますよね?
一人の場合は、アルバイトスタッフに店長が不在時に店長の業務を代行する店舗責任者を育成しないといけないですね。
ここでは、社員一人体制での休めない理由について考えてみましょう!
休めない、休みがとりずらい理由で考えられる要因は大きくわけて①と②の二つだと思います。
休めない原因①スタッフの数は足りているが、店舗責任者がいないから休めない場合
休めない原因②店舗責任者はいるが、スタッフの数が足りないから休めない場合
休めない原因①の休みの作り方
スタッフの数は足りているが店舗責任者がいないから休めない場合の休みの作り方です。
スタッフの数が揃っているという点で、昨今のスタッフが揃いにくい中お店に何かしらの魅力があるのだと思います。
時給がいいのかもしれないし、スタッフの仲がよいのかもしれないし、仕事を楽しいと感じるスタッフが多いのかもしれません。
この場合の課題は店舗責任者を育成すれば休みが取れるようになります。
短期間で育成していくポイントは、責任者として覚えてもらう仕事で割り振る仕事を限定することで、習熟度を高めていくことです。
具体的には、発注業務や仕込みなどは、全て当日にするのではなくて、前日にできることを済ませておきます。
慣れない当初は当日に責任者としてしてもらう仕事を極力減らすのです。
最低限の教えておくべきことは概ね次の4つです。
- 当日のオープン準備で店を開けれるように準備をする。
- 当日と翌日の電話での問い合わせや予約の対応(イレギュラーなケースは翌日に担当者から電話させると伝えればOK)
- クレームの基本的な対応
- 閉店作業・レジ〆
売上規模にもよりますが、ホール、キッチンのどちらかに当日の責任者を含めてそれぞれを任せる人をおければ休みやすくなると思います。
適性のあるスタッフであれば構いませんが、何でもかんでも、その一人に教え込み完璧な責任者を求めれば求めるほど時間がかかるし、また責任者も過度なプレッシャーでシフト希望が減ったりすることにも繋がりかねません。
適度な仕事を任せて、一緒に働くスタッフにも協力してもらえるところは協力してもらうようにしていきましょう。
最初は予約も少なく売上の低い日から任せてレベルに応じて、任せる役割や仕事を増やしていけばいいと思います。
自店での育成が難しければ、社員が2名体制のお店から一人ヘルプをしてもらうことも考えます。
既に取り組んでいる人もいると思いますが、そういう発想を持たない人もいるので、普段から近隣店舗とはスタッフの情報やお店の情報を共有するなどして休むための体制を作りましょう。
こういった取り組みを進めていけば、以前よりは休みを作りやすくなるはずです。
休めない原因②の休みの作り方
店舗責任者はいるがスタッフの数が足りないから休めない場合の休みの作り方です。
店長不在時を任せれる責任者がいるのであれば、まずは自店スタッフに声をかけてシフトを募り、シフトに入れないかを聞きましょう。
声をかけてもスタッフがそろわなければ近隣店舗からのヘルプ勤務をお願いしてみます。
スタッフのシフト希望の数が少ない場合やそもそもの在籍数が足りない場合は、スタッフの補充を考えた方がいいです。
ただし、声をかけてもシフトへの協力が得られない現状のままだと、スタッフを補充したからといってシフトを組むのに必要な集まり方をすることはないです。
シフトが集まりにくいことがあれば、スタッフに対してシフトに対する教育が必要です。
店長のあなたには、シフトを作る際のルールがありますか?もしあればそのルールをスタッフは知っていますか?
シフトに関してはスタッフの不平や不満が多く出ます。
- シフト希望を出すけどいつも削られる
- 私よりもシフト希望の少ない人が多く入っている
- 苦手な人といつも一緒だから嫌だ
これらは一例ですが
1の場合、平日の暇な時にしかシフトを出さないでも、店長が望むのは、週末の繁忙日が欲しい。
2の場合、シフト希望が少ない人が出している希望日は土日で多く出している人は平日に4回で確かに希望回数は多いですが、シフトの枠は限られるし、忙しい日はスタッフも多く入れるけれど、平日は売上が少ないので使えるスタッフの数も少ない。
3の場合、もちろんアルバイトとは言え仕事です。
スタッフ間の好き嫌いで入らないなんてことも、別のスタッフから聞くこともあります。
いずれにしても、シフトの作成時に「私はこういった基準でシフトを作っています」というものがあれば、スタッフにも示せますし、なぜ入れてもらえないかについても理解してもらえます。
スタッフを観察したり、普段の会話から察して、個別に話をする必要もあるとは思いますが・・・
私が公開していたシフト作成の基準は概ねこんな感じです。
- フリーターと学生であれば、フリーターを優先する
- 繁忙日を含むシフト希望の提出(土日祝日前を含めて月に4回以上)
- シフト希望日は希望日を多く出す方がシフトに入れる確率はあがります。
- シフト希望時間を長く書いた方が入れる確率はあがります。
- シフトが足りない日に積極的に協力してくれる人は優遇する
- シフト希望が少ない日の入れないかという投げかけに協力的であるか、シフト希望の多い日と少ない日があれば、シフト希望を入れ替えてくれたりするか。
- 同じ能力であれば、シフトへの貢献度が高いスタッフを優先する
こういったルールは公開するだけでなく、理解してもらうことが大切です。
採用時から伝える、異動などで新しく働くスタッフには個別面談をする際に、お店の運営方針やシフトのルールと一緒に伝えて問題点や希望が多ければその都度考える機会を設けることなどを伝えていました。
地道に繰り返して言い続けると、シフトに協力してくれる人も少しづつ増えます。
ただ、前任の採用条件によってはこちらの要望を提示して難しければ、新規採用も並行する必要はあると思います。
休みを取りやすくするにはお店を楽しい雰囲気にすること!
休みを取りやすくしていくためのポイントは、お店をスタッフが楽しく働ける雰囲気に変えていくことです。
今のお店は楽しい雰囲気がありますか?
雰囲気がよくて楽しいお店は、スタッフのシフト希望が増えます。
また楽しいお店であればスタッフがスタッフを紹介してくれるようになります。
店長に必要なコミュニケーションスキルとは?
店長にはコミュニケーションスキルが必要と言われますが、これは接客だけに必要とされるものではありません。
飲食店はチームプレイなので、スタッフとの関係においても必要なスキルです。
個々のスタッフと良い関係を築いてスタッフの適性にあわせてポジションや仕事の割り振りを随時変える必要があるからです。
スタッフとの良好な関係を構築できれば離職率が下がります。
そしてスタッフの募集費用や育てるための教育コストも下がり利益UPにも繋がります。
スタッフが定着するとサービスレベルが安定して顧客満足度が向上して売上UPにも繋がるのです。
この流れを見てもらえば、スタッフとの良好な関係構築がすべてを円滑にするスタートだと気づいてもらえるはずです。
スタッフとの関係をよくするおすすめの声掛け
まずは普段の営業の中で自分の指示だしなどを気持ちよく動ける指示になっているか振り返ってみて下さい。
そしてスタッフへのおすすめの声掛けはこの二つ。
「○○お願いします!」と「ありがとうございます!」
「○○お願いします!」は簡単な言葉ですが、気持ちよく仕事を受けてもらえる言葉です。
スタッフに指示を出すときに命令口調でしぶしぶ動かれるよりは、気持ちよく動いてもらえる方が笑顔もでます。
「ありがとうございます!」は普段からスタッフに伝えて欲しい言葉です。
肯定的な言葉は人を前向きに動かす力が強いからです。
まとめ:飲食店の店長こそ休みをしっかり取ろう!
昨今の飲食店の店長は休みが取りづらい環境です。
飲食店の本質は食を通じて人の笑顔と幸せを作ることだと思います。
お客様の笑顔と幸せを作ることは、働くスタッフが笑顔で働きスタッフ自身が幸せでないとできないことです。
そのためにもしっかりと体を休めて精神的なリフレッシュが大切。
自分の普段の生活の中で嬉しいや楽しいというような幸福感を多く感じることがあれば、自然に笑顔が出て周りの人にも幸せになってもらおう!となるはずです。
だから、飲食店の店長は休みがない!ではなくしっかりと休める環境を整備してほしいと思います。
飲食店で働く店長は人の笑顔や喜びを近くで感じることができる楽しい仕事だと思います。
ぜひ飲食店の店長は休みがない状態を無くせるように行動に繋げていきましょう。