Happytime5

かっぱ寿司の運営会社を家宅捜索で社長は交代か?今後の影響は?

かっぱ寿司の運営会社であるカッパ・クリエイト株式会社(代表取締役 社長:田邊 公巳)は6月28日に家宅捜索を受けていたことが発覚。

競合する同業他社である外食の最大手のゼンショーホールディングスグループの子会社、はま寿司の告訴に基づく不正競争防止法違反容疑の関係先として家宅捜索を受けたものです。

捜査関係者の話ではゼンショーホルディングス出身の田邊社長ははま寿司の元取締役。

同氏がカッパ・クリエイトに移って2020年11月から12月に元同僚からはま寿司の社内で共有されている売上データを複数回メールで個人的に受け取った疑いがあるそうです。

2021年11月にかっぱ寿司に顧問として入社し12月には執行役員副社長に就任。

2カ月後の2月25日付で社長に異例のスピード昇進したばかり。

これからの同社の再建を託されていた同氏が関与する今回の事件で今後はどうなるのでしょうか?

 

Contents

カッパ寿司の家宅捜索を受けて社長は逮捕される?

「捜査に全面協力してその進展を踏まえた上で、対象者への処分などに関しましても厳正に対処してまいります。また本事案を踏まえ、関係法令に対する正確な理解と運用を担保すべく当社役職員に対するコンプライアンス教育の一層の強化に努めてまいる所存です。」同社のプレスリリースより抜粋

今回の件は一般社員による容疑ではなく、対象がトップである社長です。

しかも親会社であるコロワイドは東証一部の上場企業。

企業のトップ自らコンプライアンスを違反しているという事態は大失態です。

 

逮捕されるかはまだわからないが社長の交代は確実

今回の件を受けて社長の交代は確実と言えます。

営業における秘密を、不正の利益を得る目的やその保有者に損害を加える目的で、不正な手段で取得して使用したり第三者に開示するような行為は、営業秘密侵害罪として刑罰が科されます。

今回の田邊社長の容疑はまさしくこれに該当すると思われますが、これには重い罰則が定められているものです。

以前社長を務めた大野氏も早期の退任でしたが、これは前所属のコロワイドのグループ企業におけるコンプライアンス違反が原因によるものとされています。

大野氏の退任は、辞任ということで詳細は公表されませんでした。

今回の件は大きく報道されているので社長の処分が無ければ会社としての信用問題に関わる事案です。

 

かっぱ寿司ははま寿司に和解交渉をする?

今後の流れとしては、かっぱ寿司の社長交代はもちろん、はま寿司への和解交渉をするのではないかと予想しています。

それはかっぱ寿司としては今回の件は社会的にもイメージが悪いもので、親告罪であることから和解交渉で取り下げをしてもらうことができるからです。

売上データを渡したとされる期間も1か月半程度と短い期間であることから、実害も少なく和解交渉を進める方が得策だからです。

 

かっぱ寿司の社長は解任か?今後はどうなる?

今回の件がニュースにならず内々で処理されていれば、一身上による都合、健康上の理由など

社長に就任して早期に辞めることへの言い訳はいくらでもできたのでしょう。

しかし、今回はニュースになっていることからも、親会社であるコロワイドからは解任することになるでしょう。

解任ということであれば、会社として厳正な処分をしたということをアピールできます。

 

高速回転する社長人事

かっぱ寿司がコロワイド社に買収されてから、社長はすでに4人変わっており田邊社長は5人目。

前社長の小澤氏は、2018年6月からかっぱ寿司の社長に就いていましたが、2年半の短命政権に終わりました。

カッパ・クリエイトは21年3月期の決算で純損益が11億円の赤字になると発表。

前期も2億6700万円の赤字で2年連続の最終赤字ことが原因です。

今回の件で6人目の社長交代は確実で近いうちに新たな社長人事が発表されることでしょう。

 

かっぱ寿司の今後はどうなる?

かっぱ寿司は最近の新施策として一部店舗で朝食の提供も始めています。

はま寿司と同じように、感染防止対策として寿司を回転レーンで回すのを止めています。

タッチパネルから注文されたお寿司のみ回転レーンで回すというオペレーションに変更。

今後は、回転レーンをなくして、2段の注文品専用レーン「すし特急」のみの店舗への切り替えをする方向です。

ちょうどワタミの焼肉店のイメージです。

新しい施策は、はま寿司出身の田邊社長が進めていたものと思われますがこの計画についても

変更される可能性もありそうです。

 

まとめ:かっぱ寿司は社長交代による混迷がしばらく続きそう

株主のみなさんに取っては株価への影響が気になるところですね。

コロナ渦でも比較的堅調な回転寿司業界。

今回の一件でかっぱ寿司の企業価値の低下は避けれられません。

親会社であるコロワイドも赤字が続き先が見えないかっぱ寿司の処遇には頭を悩ませるところでしょう。

かっぱ寿司の家宅捜索というスキャンダルは会社と社長交代にどういう影響を与えるのか?

これからのかっぱ寿司を見守りたいと思います。

モバイルバージョンを終了